人は永久歯を失うと二度と生え替わってきません。このように歯を失ってお悩みの方に新しい治療法 「インプラント治療」をご紹介いたします。
インプラント治療とは、大切な歯を失ってしまった場合などに、歯肉内部の顎の骨に金属製の人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療方法です。
初診の時にお口全体の検査をさせていただき、患者さんの期待やご要望を採り入れながら治療計画をたてていきます。インプラント治療では、患者さんの噛み合わせ、他の歯・顎の関節の状態、顎の痩せ具合など、様々なデータを把握することが特に重要です。
必要な場合は、まず歯周病やカリエス治療など 残存歯の治療をします。また、骨の再生治療が必要な場合もあります。
手術はインプラント専用の手術室で行います。局所麻酔または静脈内鎮静法を併せて行いますので痛みはほとんど感じません。手術時間は1〜2本の場合は10分程度、本数が少し多い場合でも平均1時間前後で終了します。
インプラントが埋入されると歯肉で覆い、インプラントと骨の結合(オッセオインテグレーション)を待ちます。通常6〜24週間かかります。この間は仮の義歯を使用します。※骨の状態などで期間が異なります。
埋まっているインプラントの頭を出し、人工の歯を接続するアバットメントという土台を連結します。この状態で歯肉が治癒するまで個人差はありますが、 1〜6週間程度待ちます。
歯肉の治癒に合わせて型を取り、歯並びや色をチェックしながら義歯をつくり装着し完了です。歯科衛生士による衛生指導のもと、日頃の衛生管理をしていただきます。
治療後は1週間後に検査をします。その後も1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月を目安に定期検査をおすすめいたします。
あごの骨量が不足している患者さんの場合、不足しているところに、お口の中の他の場所から骨を採取し、足してインプラントの治療に入ります。それが骨移植です。
以前は歯を支えるあごの骨が足りないと人工歯根を埋入できないという場合がありましたが、骨再生治療によって可能になりました。
現在は、人工骨と患者さん本人の血漿を使って骨再生治療を用いることで、インプラントを埋め込むことができなかった患者さんにも、骨を再生する事によってインプラント治療が可能となっています。
インプラント埋入に必要な骨再生治療を用いて骨層をつくるため、上額洞に人工骨とPRP(多血小板血漿)を注入します。約3〜4ヶ月で上顎洞の部分に骨が再生してきます。
上顎洞底部に自家骨や骨補填剤を移植し 骨の厚みを確保します。
骨が安定するまで4〜6ヶ月期間を置き、その後でインプラントを埋入します。